ちょっと遅くなりましたが二冠戦はフルタイムドローとなりました。
予想は外れましたが「ちょっとズルいなー」という感想。
どちらの権威も落とさないというのは良いことだと思います。
拳王のPFSは一回でローリング式を最後に出せば…とか、潮崎は何か無かったことになった気がするバーニングハンマー(出せるなら)出せば…とか想像力を掻き立てられる良い試合だったとも思います。
ただどっちが強いのか決める試合だったのに…という、前に書いた二冠戦の意味?価値?はどうだったんだろうかと。
拳王のハートの強さは証明できましたね。
ただ、ノアの他団体との差別化のヒントがあるのではないかと思いました。
じっくりと時間をかけて魂の削り合いをガッツリ見せるのはどうかな?と。
四天王プロレスのような危険技の乱発ではなく、エルボー合戦のような我慢比べをしっかり見せる。
正確に言えば、危険ではない技なんてほとんどないんですけどね。
とはいえ時間が経つごとにプロレスで「普通」と呼ばれる技でさえ危険な技になる可能性はあります。
徹底的にスタミナを鍛え上げ、最後まできちんと受け身が取れるようにした上できっちりきっちりマラソンバトルを繰り広げる。
蝶野正洋は昔、プロレスは格闘技のマラソンだと例えていました。
危険技ではなく、スタミナ勝負はアリなのかもしれない。
でも飽きますよね。その試合そのものと他の試合にもメリハリが必要。
タイトルマッチやスペシャルシングルマッチ以外は従来通りというと失礼かもしれませんが。
シングルは温存してタッグマッチはタッグならではの展開や丸め込みもOK。ヘビーがジュニアを倒すような展開もあります。
コミカルな試合もアリですがそういう面はDDTがチラついてしまうw
単純にプロレス団体といえば新日本。といわれる可能性が高い今。「普通ではない」プロレスを模索した団体が生き残っていくと思います。
DDTは文化系を名乗り、ドラゴンゲートは元々ルチャスタイルで大日本はデスマッチ。地下プロレスなんてのもあったりローカル団体の九州プロレスはNPO法人で慰問活動等も積極的に行ってみたり。
ただし、全盛期の新日本と全日本のように新日本に並ぶには日本のプロレスの枠を超えない中で何ができるのか、という所。
全日本は大型選手の充実とTAJIRIのコーチにより、大型選手のぶつかり合いとより洗練されたプロレスを見せれるようになると思います。
ノアは四天王プロレスを発展させてハードさをいかに見せるかというところに持っていけば面白いのではないかと。
ただスタミナ勝負を飽きさせずにどう見せるか…
技を増やすのはあまり良くないと思うので、入り方のバリエーションを増やすなど、色々工夫は必要ですね。
コメント