ヨシタツについて思い出せる範囲で振り返って今後に期待する

現在全日本プロレスに所属する「ワールドフェイマス」ヨシタツ。

個人的に好きなレスラーですし、今は良いキャラだと思いますが、今後の想像がしづらいレスラーでもありますw

経歴としては

新日本→FCW→WWE→フリー(海外インディー→新日本→全日本)→全日本

と、往年のレスラーのような経歴を持ち、今も異彩を放つヨシタツ。

大まかなところはWikipediaを見ればわかると思いますが、彼は本当に波のあるレスラー人生を送っています。本は読んでないのですがw今回は熱心にブログを追いかけ、動画やTVで見た彼の思い出とこれからを追いかけます。

記憶以外の出典は基本的にWikipediaです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/山本尚史

WWE後期のブログが消えていることもあり、記憶を辿りながらなので間違えもあるとは思いますが、一つの記録?記憶?として残すためにも書いていきたいと思います。

新日本時代は良くも悪くも浮き沈みが激しかった印象。同期は中邑、田口、後藤、長尾と、なかなかの顔ぶれ。中邑と長尾は特別扱いを受けていた印象ですね。

浮き沈みと書きましたがどちらかというとチャンスをものにできない印象でしたね。

そして海外遠征。遠征としてWWEに行こうとするなど、かなりの大物っぷりwタイガー服部のコネは使っていないとのことでしたが、多少口添えはあったようですね。この辺りはWikipediaに載ってます。余談ですが話を繋げるとシェイマスをボコボコにしたことになりますがどうなんでしょう?w

お客さんに直接感想を聞き、自らのギミックに取り入れていき、カーディアック・キッド(ガッツの塊)と呼ばれるようになります。爽やかで元気いっぱいな好青年というかなんというか。

入場曲は和風なものと聞いていたそうですが、ゲーム音楽のような不思議な曲になりました。

Wikipediaに載っているプロダクションミュージック(ライブラリーミュージック)とは、レコード会社などがCMや映画、今なら動画等の為に前もって作ってある音楽だと思ってもらえれば。

参考:https://smpj.jp/sp/librarymusic/

なのでその後マクドナルドのCMに使われていましたが、ヨシタツの入場曲として有名になっていたので妙なところで注目を集めることになります。

音楽ゲームでも使われてるみたいですね。

ECWでシェルトン・ベンジャミン相手にデビュー。ベンジャミンはヨシタツをおちょくりまくり、結局隙を突かれ、ヨシタツのハイキック一発のみで終了。会場の湧き方は凄かったです。

またこの頃、J-sportsの企画でコスチュームをにわのまことがデザインした三種類の中から一つを視聴者投票で選び、制作してプレゼントするという企画があり、緑のロングタイツに龍が描かれ、「芳」「龍」と描かれた赤いニーパットに赤いレガース。そして両腕に赤い腕飾りと、私がにわのまことファンというのを差っ引いてもwかなりカッコいいデザインでした。確かフィギュア化されたはず。「フィギュアとして残ることでみんなの気持ちに応えることができた」というような発言をしていました。

その後ECW王座に挑戦しますが獲得には至らず。ECW終了後はSMACK DOWNやRAWに所属しますが、ストーリーに絡むような活躍は見せれず、試合だけを放送するスーパースターズという番組には多く登場。スーパースターズチャンピオンやバックステージチャンピオンと揶揄されました。

レッスルマニア26にてダークマッチで行われたバトルロイヤル優勝は当時殿堂入りしたアントニオ猪木への餞と言われていました。当時ヘビー級の日本人スーパースターはヨシタツだけでした。サカモトやジローはもういたんだっけか?

しかし、楽屋に控えていても試合をさせてもらえない中、気晴らしも兼ねて試合前のリングで新人に「何やっても良いけどこっちも思い切りやる」と告げスパーリングを行うと、試合に呼ばれ、その後「いつも相手に対して遠慮しているように見えたが今日のスパーリングはオーサムだった」と告げられたり、

ワールドツアーの中でシン・カラとの試合はルチャ、日本式、アメリカンプロレスと目まぐるしい展開の試合を行い、敗戦するもビッグショーをはじめ、ほかのスーパースター達に絶賛される試合を行います。

長年所属できていたことも考えると、実力は認められていたと言うことでしょうか。

その後NXTにてコーチとして出演。当時のNXTは今と違い新人発掘ドキュメンタリーのような感じで、新人にコーチがついていたのですが、コーチとしてはあまり印象には残ってないです。

そして発売されたフィギュアを使ってTwitterを更新していたところ、フィギュアを破壊されるという事件が起こります。

しかし本人は「よくあること」として、反省していなければ(謝罪がなければ)制裁するとは言ったものの、最終的に犯人とされる人物が解雇されたと聞きショックを受けたそうです。

その後仮面を割られたこともあり、実際に内情はドロドロとしたものなのでしょう。

話は戻りますがNXTにてその事件を元にストーリーが作られ、タイソン・キッドとの抗争が始まります。

タイソンがリングにいる時に「誇り」の文字がタイタントロンに現れることが続き、最終的に仮面を被って入場し、仮面の下には顔半分隈取りのようなペイントと「誇」の文字が入った「ダークサイド・ヨシ」が現れます。上に挙げた割られた仮面はこの時の仮面ですね。

リダイレクトの警告

左上の仮面です。

仮面をよく見ると白い部分は雲の総柄になっていたりと、すごく凝ったペイントになっていました。

日本人レスラーがペイントするとなるとムタの再来のような期待感を持てますよね。しかも場所は天下のWWE。

オフィシャルサイトの怪奇派特集に名前が載り本人も困惑していましたねwメイク道具を盗まれたり、試合中にペイントをいじられるなどもありましたが評判は上々だった気がします。

しかし、ビンスに直訴しペイントを辞めてしまいます。「誇」という文字を背負うには重すぎると。

そんなことをしておきながら、ロード・テンサイの名前は天災から来ており、東日本大震災の傷跡も癒えていない状態で使って良い名前ではないと抗議し、SMACK DOWN所属ながらRAWでテンサイと対戦したり、ド忘れしましたが某選手の復帰戦の相手となるなどジョバーとはいえ注目される試合に抜擢されたりなど、良いように使われているといえばそれまでですが、やはり実力は認められているような扱いを受けます。

その後、本人のブログに度々NXT〇〇大会でしたなどの記述はありましたが、実は試合には出ておらず、運営の手伝いをしていたことを自ら暴露します。この辺りでもコネがなければなかなか上に上がれない現状を伝え、それでもポジティブに戦う姿を見せてくれました。

他の選手達には仮にもバトルロイヤル優勝というタイトルを獲った選手がやることではないと言われたそうですが、試合に出るためには顔を出すこういうことも必要と割り切ってやっていたようです。実際にヨシタツチャントが起こり、試合に出れたこともありました。

上の様に会場でヨシタツチャントが起きたり、ムック本の表紙に多くの中の一人とはいえ掲載されたり、解雇された年にフィギュアが発売されたりと人気はあったと思われるようなことは多々ありながら、動画配信会社からレスリング技術の衰えを理由にWWEを解雇されることとなります。

解雇後はアメリカのインディー団体で数々のベルトを獲得。当時の必殺技「ランド・オブ・ライジングニー」はコスチュームにnWoのロゴっぽく書き込まれていましたw

そして新日本復帰。日本のブランドバウンティハンターのB×Hのロゴが入った服をバレットクラブハンターのタグと共に公開したり、中邑や棚橋を越える自信があると豪語したりしましたがかなり運の悪い状況が続きます。

AJスタイルズとのシングルマッチにてスタイルズクラッシュの受け身に失敗。直後にギター攻撃を頭に受けます。

首に激痛が走っていましたが、痛み止めを飲み、タオルを噛み締めて我慢していたそうです。確か新日本の寮に泊まっていたかと。

首の痛みを隠しタッグリーグに出場。オカダ・カズチカのレッドインク(変形キャメルクラッチ)で破れ、その後欠場。そして首の二ヶ所が粉砕骨折していることが判明。

AJスタイルズからすればちゃんと受け身を取れという話で済むところ(?)ですが、オカダ・カズチカにはトラウマものですよね。

ただでさえ相手の技を受けるスポーツです。万全の状態で試合をするべきだと思うのですが、競争の激しい世界に身を置いていた者のサガなのでしょうか。首の激痛に耐えながらと言えば美談になり得ますが、最悪の結果にならなくて良かったとしか言えません。私なんかでは理解できない世界です。

首の治療にはハローベストというものを使っていました。

PMT・MR/CTハローベストシステム-欧和通商株式会社-

頭蓋骨に穴を開け、金属製の輪をボルトで固定し、輪とベストを金属棒で繋げることで首を動かさないようにするものです。

単純に、首が全く動かせないという状況を想像するだけで恐ろしくなります。

そもそも激痛に耐えられないのが普通ではないでしょうか。

しかも驚異的な速さで回復。

新日本で海外向けの解説に加わるなど、復帰を感じさせる行動が増えます。

結局半年ほどで海外の団体にて復帰。無理してなければいいなぁと思ってブログを読んでいました。

新日本に戻り、復帰戦で棚橋弘至、マイケル・エルガンと共にNEVER6人タッグを獲得。活躍が期待されましたが、ハンタークラブを設立するも定着せず、何故かHHHを意識したスタイルに。ペディグリーも使用していました。

共闘者?だったキャプテン・ニュージャパンのヒールターンにより抗争が起きるかと思いきやキャプテン・ニュージャパン改めBONE SOLDIERはフェードアウト。

田口ジャパンに加入し顔半分日の丸で試合を行うなどしましたが、すぐに戦力外になるなど扱いが悪くなっていきます。

扱いにくいキャラの烙印を押された様な印象を受けましたね。

その後新日本を撤退。全日本の王道トーナメントに参戦。

三冠挑戦をブチ上げ、秋山準に勝利するなど結果を出しましたが、三冠戦はチャンピオンのジョー・ドーリングに何もさせてもらえないまま敗退。雑誌でもかなり苦言を呈される様な試合でした。時期尚早と言っていた秋山に勝てたまでは良かったのに…

その後の活躍を考えると、たまたまスイングしなかった可能性もあります。しかしフリーである以上その時その時の結果が全てです。ただ、これまでのキャリアや評価を考えるとたまたまだった可能性もあるのかな…とヨシ寄りの考えになってしまうのも事実w

超個人的意見ですが、レスラーを「格」で見るのは良くないと思うんですよね。新人が負けを糧に登っていくストーリーは誰もが感動できるものですが、「ただ試合は出来る」状態でデビューさせるわけがないわけで。どういう状況であれ可能性を感じるものを見せてくれないと楽しめないと思うのです。チャンピオンになって一気に成長することだってありますし。変な言い方ですが思い入れの無い選手はフラットに「よし頑張れ!」と見るのも楽しいですよ。

話は戻りましてw色々ありましたが宮原健斗とのタッグ「ヨシケン」で活躍。世界タッグも獲得するなど、実力を発揮していきます。

さらにハワイでコロナプレミアインターコンチネンタル王座を獲得。コロナビールが作ったものらしいです。青いベルトって新鮮で良いですよね。別の団体にもあるのかな?

さらにさらにTAJIRIを破りGAORA TV王座を奪取。赤青のヨシタツカラーの二冠を達成。

ヨシケン対決での三冠戦はTAJIRI戦以来のダークサイド・ヨシを降臨させ前回の三冠よりも進歩した試合を見せてくれました。

そして今に至ると。

こう考えると、海外はともかく日本のメジャー団体を渡り歩き、試合を続けられている事は凄いことですよね。

新日本では、あのアクシデントにより恐らく新日本の思惑というか期待を打ち壊したうえ、なかなか浮上もできず、信頼という点ではかなり減点された状態で離脱。全日本でも紆余曲折ありましたが、最終的に全日本所属となりました。

世間の評価は低いように思いますが、根っからのポジティブさと長年培ったものは無駄ではなかったんだと思います。

根っからのポジティブさと愛すべきキャラクター性があり、技術に関してはなかなか評価されませんが、意外と技も豊富。

年齢というネックはありますが、三冠を手にする日も近いんじゃないかな?

正直なところTAJIRIはヨシタツをどう思っているんだろう?

何かそこが重要な気がするのはちょっと不思議w

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