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2026年9月18日に行われたWWE「SmackDown」のメインイベントで、サミ・ゼインとケビン・オーエンズがWWE王座を懸けて激突した。
試合そのものは、長年のライバルである2人らしい激しい攻防となったが、ファンの間で大きな話題になったのは、試合終盤に起きた“謎の3カウント”だった。
オーエンズはCMパンクからWWE王座ベルトで攻撃を受け、その直後にサミ・ゼインがカバー。
レフェリーは3カウントを数えたように見えた。
ところが、試合は終了しなかった。
その後、ゼインは改めてヘルヴァキックを決め、今度こそ正式に3カウントを奪って王座防衛を果たしている。
「なぜ最初の3カウントで試合が終わらなかったのか?」
放送直後からファンの間で疑問が広がったが、その舞台裏についてFightful Select発の報道を複数の海外メディアが伝えている。
どうやら、最初のフォールは本来そのまま試合終了になる予定だったという。
一方で、レフェリーの判断については別の見方も出ている。
今回は、この不可解なフィニッシュで何が起きたのか、そしてこの出来事がサミ・ゼイン、ケビン・オーエンズ、さらにはCMパンクを含むWWE王座戦線に何を意味するのかを整理する。
サミ・ゼインvsケビン・オーエンズで何が起きたのか?
まず、問題の場面を順番に振り返ってみよう。
この日のメインイベントは、サミ・ゼインが保持するWWE王座にケビン・オーエンズが挑戦するタイトルマッチだった。
2人は長年にわたってWWE、NXT、インディー時代から因縁を持つライバル。
そのため今回のタイトル戦も、単なる王座戦以上の意味を持っていた。
試合にはジョニー・ガルガノやキャンディス・レラエの介入も発生。
さらに終盤にはCMパンクまで登場し、リング上は完全な混乱状態となった。
パンクはオーエンズをWWE王座ベルトで攻撃。
ゼインはその隙を突いてオーエンズをカバーした。
ここまでは、非常に分かりやすいフィニッシュだった。
ところが――。
レフェリーはカウントを始めたものの、3カウント後に試合終了のゴングが鳴らなかった。
オーエンズは本来、ここでキックアウトする予定ではなかったとする報道が出ている。
結果として試合は続行。
ゼインはオーエンズにヘルヴァキックを叩き込み、改めてカバー。
今度は正式に3カウントが入り、ゼインの王座防衛となった。
Wrestling Inc.も、最初のフォール後に試合が続き、ゼインが再びヘルヴァキックを決めて正式に勝利したと報じている。(Wrestling Inc.)
「ケビン・オーエンズがキックアウトを忘れた」は誤り?
試合直後、ファンの間では、
「ケビン・オーエンズがキックアウトを忘れたのでは?」
という推測が広がった。
実際、映像だけを見ると、レフェリーがカウントを進めているにもかかわらずオーエンズがほとんど動かなかったため、そう考えたファンがいても不思議ではない。
しかし、Fightful SelectがWWE関係者から得たとする情報は、その見方とは異なる。
報道によれば、オーエンズは最初のフォールでキックアウトする予定ではなく、そこで試合を終えることが当初のフィニッシュだったという。
つまり、
「オーエンズがキックアウトを忘れた」
というより、
「本来はそこで試合終了になるはずだった」
というのが、今回報じられている舞台裏だ。
CultaholicもFightful Selectの報道を紹介し、ベルト攻撃後のフォールが本来のフィニッシュだったものの、ゴングが鳴らされなかったため、その場でフィニッシュが変更されたと伝えている。(Cultaholic Wrestling)
ここは今回の記事で最も重要なポイントだ。
なぜ試合は終わらなかったのか?
現時点で海外メディアが報じている情報を整理すると、流れは次のようになる。
本来の予定
- CMパンクがオーエンズを王座ベルトで攻撃
- ゼインがカバー
- オーエンズはキックアウトしない
- レフェリーが3カウント
- 試合終了
- サミ・ゼインが王座防衛
ところが実際には、
- パンクがオーエンズを攻撃
- ゼインがカバー
- レフェリーがカウント
- 3カウントに到達したように見える
- ゴングが鳴らない
- 試合続行
- ゼインがヘルヴァキック
- 改めて3カウント
- 試合終了
という形になった。
つまり、予定されていたフィニッシュが成立しなかったため、その場で別のフィニッシュを作ったというのが報道の中心的な説明だ。
Ringside NewsやWrestling News Sourceなども、Fightfulの報道を引用する形で同様の経緯を伝えている。(Ringside News)
ただし「レフェリーのミス」と断定するのは早い
ここは記事を書く上で注意したいポイントだ。
海外メディアでは今回の出来事を「botch(ミス)」と表現している記事が多い。
しかし、レフェリーの判断については反論も出ている。
元WWEレフェリーのブライアン・ヘブナーは、この件についてSNS上でレフェリーを擁護する趣旨のコメントを投稿している。
つまり、
「レフェリーが明確にミスをした」
という評価までがWWE公式に確認されたわけではない。
現段階では、
FightfulがWWE関係者の情報として「本来は最初のフォールで終了予定だった」と報じた
というところまでを事実として扱い、
「レフェリーがなぜゴングを鳴らさなかったのか」
については確定情報として断定しないのが安全だ。
実際、複数の海外記事が「referee botch」と表現する一方、レフェリー側を擁護する意見も存在する。(NoDQ.com: WWE and AEW Coverage)
この違いは、WWEニュースを扱う上で非常に重要だ。
なぜゼインはもう一度ヘルヴァキックを決めたのか?
今回もっとも興味深いのがここだ。
もし最初の3カウントが本来のフィニッシュだったのであれば、ゼインはその後、予定になかった「もう一つのフィニッシュ」を即興で作る必要があったことになる。
そこで選ばれたのがヘルヴァキックだった。
これは非常に合理的な選択だったと考えられる。
なぜなら、ゼインの代表的なフィニッシュ技であり、
「今度こそ明確に勝った」
ことを観客に伝えやすいからだ。
最初のフォールが曖昧になった以上、
「もう一度明確なフィニッシュを作る」
必要があった。
そのため、ゼインのヘルヴァキック→3カウントというシンプルな流れに変更したと考えることができる。
もちろん、これは試合映像と報道からの分析であり、WWEが公式に「こういう理由でヘルヴァキックに変更した」と説明したわけではない。
試合そのものは失敗だったのか?
今回のフィニッシュだけを見ると、確かに不自然だった。
しかし、試合全体まで「失敗だった」と評価するのは適切ではない。
Wrestling Inc.のレビューでは、ゼインとオーエンズの試合そのものについて高く評価する内容が掲載されている。
特に2人が長年積み重ねてきた関係性が、今回のタイトル戦に感情的な意味を与えていたと評価されている。(Wrestling Inc.)
実際、試合には、
- サミ・ゼイン
- ケビン・オーエンズ
- ジョニー・ガルガノ
- キャンディス・レラエ
- CMパンク
が絡み、WWE王座を中心とした複数のストーリーが交差していた。
問題は、その最後の瞬間だけだった。
プロレスの試合では、観客が最後に覚えている場面が非常に重要だ。
その意味では、せっかく積み上げた試合の最後に混乱が発生したことは、少なくとも放送上は大きなマイナスになったと言える。
では、この結果でサミ・ゼインのWWE王座はどうなる?
ここからが今回の記事で最も重要な考察だ。
ゼインは9月11日のSmackDownでCMパンクを破り、WWE王座を再び獲得。
そのわずか1週間後にケビン・オーエンズとのタイトル戦を迎えた。
つまり現在のWWE王座戦線は、かなり流動的だ。
しかもオーエンズだけではない。
CMパンクもゼインとの因縁を残している。
さらにジョニー・ガルガノも王座戦線に関わっている。
9月18日のSmackDown後については、複数の候補がWWE王座を巡って交差する展開が示唆されている。Cageside Seatsも、パンク、オーエンズ、ガルガノを含む複数人による王座戦の可能性に言及している。(Cageside Seats)
つまり今回の試合は、
「サミ・ゼインvsケビン・オーエンズが終わった」
というより、
「WWE王座戦線がさらに混雑した」
と見ることもできる。
CMパンクが今回の試合で重要な理由
今回、最も注目すべき存在の一人がCMパンクだ。
パンクは試合終盤にオーエンズを王座ベルトで攻撃。
その結果、ゼインがオーエンズをカバーする流れが生まれた。
そして試合終了後には、パンクがゼインとオーエンズの両方にGTSを決めている。
これは単純な乱入以上の意味を持つ可能性がある。
なぜなら、
「パンクはまだWWE王座を諦めていない」
というストーリーを明確に残せるからだ。
ゼインが王座を保持している一方で、パンクも完全に王座戦線から脱落したわけではない。
さらにオーエンズも今回の敗戦によって完全に消えたとは限らない。
そう考えると、WWE王座を中心に、
ゼイン vs パンク vs オーエンズ
という三者関係を構築する余地がある。
ケビン・オーエンズは今回の敗戦で脱落したのか?
ここも重要だ。
結果だけを見ると、オーエンズはゼインに敗れた。
しかし、今回の敗戦は通常のクリーンピンとは違う。
CMパンクによるベルト攻撃があり、その直後に一度フォールが成立しかけ、さらにフィニッシュが変更されている。
そのため、オーエンズの価値を大きく落とすような敗戦として扱う必要はない。
むしろ、
「オーエンズはCMパンクによって王座を奪われた」
という構図を残すことができる。
これは今後のストーリーを作る上で便利だ。
オーエンズからすれば、
「ゼインに負けた」
だけではなく、
「パンクが介入したことで王座獲得の機会を奪われた」
という理由を持てる。
そのため、オーエンズが再びパンクとの抗争に向かう展開も考えられる。
サミ・ゼインにとっては「王座防衛」が何より重要
今回のフィニッシュは不自然だった。
しかし、最終的な結果は明確だ。
サミ・ゼインがWWE王座を防衛した。
ここは忘れてはいけない。
ゼインは一度CMパンクに王座を奪われ、その後すぐに再び王座を取り戻した。
そのため、今回のオーエンズ戦はゼインにとって、短期的な王座交代を繰り返すのではなく、
「今度は自分が王者として定着できるのか」
を試す最初の重要な防衛戦だった。
その意味では、フィニッシュの混乱以上に今後の王座防衛が重要になる。
今後のWWE王座戦線で注目したい3つのポイント
① サミ・ゼインの王座がどこまで続くのか
ゼインが短期王者なのか、それとも今回は本格的な長期王座への再スタートなのか。
これが最大のポイントだ。
9月11日に王座を獲得し、9月18日に防衛。
少なくとも現時点では、WWEがゼインを王座戦線の中心から外しているとは言いにくい。
② CMパンクが次に誰を狙うのか
パンクは今回、オーエンズを攻撃しただけではない。
試合後にはゼインにもGTSを決めている。
つまり、ゼインとの因縁も継続している。
今後パンクが王座戦線に戻ってくる可能性は、今回の展開を見る上で重要なポイントになる。
③ ケビン・オーエンズに再戦の道が残るのか
今回の敗戦がクリーンな形ではなかったことを考えると、オーエンズが「もう一度チャンスをくれ」と主張するストーリーは作りやすい。
さらにCMパンクの介入もあった。
そのため、
ゼイン vs オーエンズ
だけではなく、
ゼイン vs パンク vs オーエンズ
へ発展させることも可能だ。
今回の「謎の3カウント」が示したWWEのリアル
今回の出来事で興味深いのは、プロレスが完全に決められた台本通りに進むものではないことが、逆に見えてしまった点だ。
もちろんWWEの試合には事前に決められたストーリーやフィニッシュがある。
しかし、ライブで行われる以上、
- タイミング
- レフェリーの判断
- 選手の位置
- 観客の反応
- 技の成功・失敗
- 予定外の出来事
によって、その場で対応する必要がある。
今回も、報道が示す通り最初のフィニッシュが成立しなかったのであれば、リング上の選手たちはその場で別の終わり方を作らなければならなかった。
その結果が、
ヘルヴァキック→3カウント
だったと考えられる。
これは単なる「ミス」という言葉だけでは片付けられない、ライブプロレスならではの一面でもある。
まとめ:サミ・ゼインvsオーエンズの本当の注目点は「ミス」だけではない
今回のサミ・ゼインvsケビン・オーエンズでは、最初の3カウント後に試合が終わらず、ゼインが改めてヘルヴァキックを決めて勝利するという異例の展開が起きた。
Fightful Selectを起点とした複数の海外報道では、最初のフォールが本来予定されていたフィニッシュであり、オーエンズがキックアウトする予定ではなかったとされている。(Cageside Seats)
一方で、レフェリーの判断については別の見方も出ているため、「レフェリーのミスだった」と断定するのではなく、「予定されていたフィニッシュが成立せず、その場でフィニッシュが変更されたと報じられている」と整理するのが適切だ。
そして、記事として本当に注目したいのは、その後だ。
サミ・ゼインはWWE王座を防衛。
ケビン・オーエンズは王座戦線から完全に脱落したわけではなく、CMパンクも再びタイトル争いに絡んできた。
つまり今回の“謎の3カウント”は、単なる試合上のハプニングとして終わらない可能性がある。
むしろ今後のWWE王座戦線を考えるうえでは、
「サミ・ゼインは王座をどこまで守れるのか?」
「CMパンクは再び王座を狙うのか?」
「ケビン・オーエンズに再戦の機会はあるのか?」
という3つのポイントに注目したい。
9月18日のSmackDownは、サミ・ゼインがWWE王座を守った夜。
そして同時に、WWE王座を巡る争いがさらに複雑になった夜でもあった。
